楠山光彦 天に召されました
茅ヶ崎市立病院にて…。
夜中に病院から電話があり、駆けつけました。
発見された20分前には、寝息が聞こえていたそうです。
その間になにが起ったのかわかりません。
でも、確かなのは、呼吸が無く、心臓が停止したこと。
その日も昼間、病室で話し、ヒゲも剃り、
リハビリのために車椅子に乗り移る練習もし、
私が自宅に帰ってからも、電話があったり…
病院の帰りには、私は、退院後の自宅介護のための主治医に面談に行ったり、
ケアマネさんと相談の電話をしたり…
そうそう、朝は、主人のベッドを入れるため、友人夫婦が部屋の整理を
手伝いに来てくれていました。
そんな準備を整え始めたところだったのに…
一度、家に帰ってこられたら良かったのに…
そんな思いでいっぱいです。
長い患いでした…
2008年から、糖尿病の症状が現れ始め、閉塞性動脈硬化症を併発。
足先の壊死を回避するため、最先端医療の血管再生医療(幹細胞移植)を受けたり、
リハビリテーション病院に入院したり。
それでも、今年に入ってから、
復帰したい、免許証の更新もしたい、という気持ちから、
白内障の手術を受けたい、ということで診ていただいたら、
網膜剥離が見つかり、緊急手術。
退院後、以前から様子を見せ始めていたパーキンソンが、
尿路感染症のため、一気に悪化、入院。
要介護5、パーキンソンはヤール5、と
一番重症の認定を受け、それでもなんとか頑張っていました。
彼の今年の目標は、
今年の12月の東大吹奏楽部の定期演奏会で、
私のピアノともう一度、ガーシュインのラプソディ イン ブルーを共演することでした。
前向きになって来て、8月の強行軍の合宿にも行きたいと言っていた矢先で、
病室でも、東大定期演奏会の心配ばかりでした。
…でも、パーキンソン病は進行性の難病指定された病気です。
いろいろな治療法や手術もあるので、転院もしてみたりしましたが、
彼の場合は、疾患が多過ぎたり、症状からみて、手術は適応しない、とのこと。
これから、だんだん身体が動かなくなって来るでしょうし、
辛いことも、もっと多くなって来るかもしれません。
彼の潔い決断、と思って受け入れようと思います。
これからは、葬儀の予定を決めなければならないのですが、
急な様態の変化を調べるべく、ちょっと時間がかかりそうです。
原因究明する必要があるかどうか、とてもとても悩みましたが、
のちのち、原因はなんだったのかしら?
と引きずるのもいやでしたし、本当のことを知りたいのでお願いしました。
昨日、亡くなった日の午後には、牧師先生が彼の前でお祈りして下さったので、
魂は静かに落ち着いていると思います。
詳細が決まりましたら、このブログでお知らせさせていただきます。
生前は、沢山の方にお世話になりましてありがとうございました。
人生の中で、良いことも辛いこともあったことと思います。
でも、音楽が好きで、ずっとその仕事に携われた主人は幸せだったと思います。
私も、人生の先輩として、音楽の先輩として、沢山のことを教わりました。
今、こうやってピアノを弾いていられるのも、主人のお陰です。
今日も、ひとつ本番が終わりました。
昨年12月20日 東京大学吹奏楽部第43回定期演奏会 於 府中の森芸術劇場
- 2015.06.29 Monday |
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私の退職後お会いする機会もありませんでしたが、まさか病気に苦しんでいらしたとは・・
私、イタリアにおり、お別れの挨拶にも伺えませんが、遠くRomaから満彦君のご冥福を祈ります。
ご家族の話も全くしませんでしたので、奥様のことも存じ上げませんでした。心よりお悔やみ申し上げます!