修復されたピアノ“FRANTZ”


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    美しくなって帰ってきたフランツ王子。
    約2年前に
    「こんなピアノいただいたけど使えるようになるかな?」
    と中海岸ヒーリングスペースのオーナーで歯医者さんの三宅さん。
    初めて会ったフランツは、
    音は出ない、肌はカサカサ、あちこち壊れボロボロ、ネズミでも出てくるのではないかしら、
    というくらい可哀想な状態でした。









    製造番号を調べると、
    パリの工房で1860年ごろ作られたものらしいです。

    我が家のピアノの調律師は、ドイツでマイスターを取得した職人。
    壊れたピアノを見ると目を輝かせます。

    早速見てもらったところ…
    「時間とお金がかかるし、やって見ないと修復できるかわからないなー。」
    と。


    その間に伊藤ピアノ工房から借り受けたピアノ、
    ベルリンからきたOTTO君。
    彼も同じくらいの年代のアップライトピアノ。



    この頃のピアノは、オーバーダンパーアクションといって、
    今のアップライトとは機構が違うので、
    この構造を勉強していない調律師さんにはチンプンカンプンの世界かもしれません。

    でも、OTTO君も優しい音色で当時のドイツを彷彿とさせ、
    何度も演奏会をさせていただきましたし、
    入れ替わりに来たFRANTZ君は明るい音色で華やかなパリの社交界を思わせます。

    その頃はショパンは亡くなっていましたし、
    ドビュッシーはちょうど生まれる頃。
    後期ロマン派の時期。

    ドビュッシーを弾くより、和声のはっきりしたショパンの方が合っているようです。

    これからは、このピアノを弾かせていただくことも多くなると思いますが、
    仲良くしていただきたいと思います。

    何度か前出した鎌倉教会のグロトリアンも、この頃の作品。

    歴史的には色々合った時代でもありましたが、
    良いものを大切にする良き時代でもあったのでしょう。

    強靭で、大きな音が出て、はっきりした今の楽器は、
    大ホールで協奏曲を弾く時には本領発揮しますが、
    また、昔に戻って、サロンで身近に楽しむ音楽がいいなぁ〜!
    と思います。

    色々な楽器に出会う昨今、
    その周りに集う人たちのことを思い、
    当時の背景も思い浮かべたり、
    嬉しいご縁に感謝してしまいます!

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